ニコニコ動画はユーザーが動画という形コンテンツを配信しするサービスで、2006年12月から展開しています。
当時、YouTubeなどは既に存在していたのですが、和製動画投稿サイトでコメントするとその内容が動画内で流れるという仕組みが当時画期的で流行りました。
ニコニコ動画が出来た時代、主はまだ学生でしたが、初音ミクや東方、アイマスやアニメのMAD、マイクラやニコニコ技術部などなど様々なコンテンツで大変お世話になりました。
これほど、ニコニコ動画が大きくなったのは主としてはユーザーのコンテンツの力がもっとも大きかったと思います。
ニコニコ動画は、誰しもが主役になれる場所でした。
ある人にとってはピアノの発表会の場所であり、またある人にとっては技術展示会としてユーザー間を繋げ盛り上げるエンターテイメントでした。
今のニコニコ動画には、その力がありません。
これは、2chであったり、ミクシィであったりアメーバピグであったり、一つにはSNSとしての成熟期を迎えたという事なのだと思います。
もうひとつ上げるなら、カドカワとの経営統合による影響が考えられます。
ニコニコ動画がカドカワと経営統合したのは2015年ですが、そのあたりから急にユーザーコンテンツの魅力が低下しました。
なぜか?
それは、ユーザーがユーザーを楽しませるという要素が薄れてしまったからです。
企業がお金を費やして作り上げたコンテンツは、それは素晴らしいものなのでしょう。
しかし、素晴らしいからみんながこぞってそれを見に行くわけではないのです。
日本のメーカーが良いものを作れば誰かが買ってくれるだろうと言って誰も買ってくれなくなったのと同じ現象です。
ユーザーは、これまでになかったもの、新しいものを自分たちで生み出していける場所
誰かに評価してもらえる場所
自分の好きなジャンルの最前線を同じ好きな人と分かち合う事が出来る場所
そんな場所を求めていたのです。
今のユーザーが真に求めているのは感動です。
だから、AKB48は売れたのです。
だから、iPhoneは売れたのです。
だから、ディズニーランドはあんなに人が一杯なのに人がやってくるのです。
製品の質やサービスの内容など、自分本位で押し付けては物は売れません。
これは営業でも同じだと思っています。
素晴らしい物だから売れるのではない、心を揺さぶるから売れるのです。
本当に営業やプレゼンが上手い人は、人の心を掴み動かす事に長けています。
主はひとりのユーザーとしてニコニコ動画がまた活気を取り戻す事を夢見ています。
ですが、新しい場所もまた探しています。
みんな、ドキドキする事、ワクワクする事を誰かと共有できる体験を探し求めているのです。