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【カオス理論】ラプラスの悪魔は経済崩壊の夢を見るか

非線形解析について

ロウソクの火のゆらぎや川のせせらぎ、蛍の光の点滅周期など多くの自然現象は一見ランダムに行われているように感じますが、その実まったく規則性がない訳でもありません。

こう言った規則性と不規則性が入り混じった状態を「1/fゆらぎ」と呼び、これらを解析するために生み出されたのが非線形解析という訳です。

この1/fゆらぎは規則性と不規則性が同じ程度に入り混じったノイズの事で、ピンクノイズとも言われています。

心臓の周期なども1/fゆらぎがあります。

このゆらぎ周期に変化があり、心臓の鼓動がより規則的な周期になると心筋梗塞のリスクが高まると言われています。

 

投資の世界をゆらぎの世界から見る

非線形解析を投資の世界に照らして見てみると、面白い研究結果があります。

太陽の黒点周期と日経平均株価の周期に相関性があるという点です。

この理論によると、今後10年にわたって株価は緩やかな減少傾向になるとされています。

これは一見オカルトチックに感じるかもしれませんが、似たような現象として月の満ち欠けと生理の周期の関係性にも同様の傾向が見られます。

なぜ、このような現象が起こるのかと言った点に対しては明確な答えは導けておりません。

しかしながら、飛行機が飛ぶ原理が分からなくても飛行機は空を飛んでいるように、仮説から理論を組み立てて実用化することは可能だと考えます。

 

カオス理論

ラプラスの悪魔を知っていますか?

これは物理学における抽象名詞で、その意味は「ある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、もしもそれらのデータを解析できる者がいれば未来に発生する全ての事象を予測することができる」という理論です。

これはニュートン力学の最終地点で、因果律という言葉でも語られましたが、量子力学の台頭とともに廃れて行きました。

量子力学の分野では、電子の存在位置が確立によって定義されています。

「不確実」である事が「正しい」状態であるというこの理論はラプラスの悪魔を屠るのに十分なものでした。

カオス理論とは、物質の状態の初期値を正確に把握する事が出来ないため未来予測にブレが生じるという理論です。

この理論はラプラスの悪魔を再び呼び戻しました。

カオス理論によると、出来るだけ正確に現在の物理状態を把握する事が出来れば直後の未来を予測する事ができます。

具体的にはカオスアトラクターフィールドなどを用いて直前値から標準偏差以内の事後の状態を予測するのですが、これが出来れば大きく株価が値を下げる直前にアラームを上げる事が出来るかもしれません。

最近のAIや自動化の流れがこの理論を汲めば、株価災害警報としてアプリ化出来るかもしれないですね。

 

このテーマについては折を見て引き続き書いていきたいと思います。

たまにはこう言った別の視点から投資の世界を覗いてみるのも面白いかもしれませんね。